思えば一流の作家というものは大風呂敷を拡げるのが上手いのだと思う。竜騎士07しかり、奥浩哉しかり(選定に他意はない。パッと頭に思い浮かんだ)、世に売り出せる作品をコンスタントに生み出せる作家は、単体で“面白い”と思えるアイデアをポンとお出ししてくるのだ。
それらの作家は総じて「締め方」をネットの片方に叩かれたりするわけだが、仮に民意を馬鹿正直に受け取ってブックエンドの打ち方が下手だとしよう(他意はない)。それでも彼らは一流だと思う。完璧な完結に導いている作家は超一流とでも言っておこう。
つまりまあ、小説なんぞを書いて生きていこうと思う人間は文章力なぞ気にせずアイデアを振り絞ろう、というフェイズに入った宣言でもある、これは。
面白そうなアイデアで勝負しろよ、魅力的(にできれば苦労しねえ)なキャラクターを作ろうね、って。
え、今のワタシ? もちろん秋山瑞人に脳を焼かれたままですよ。それでは。
思えば一流の作家というものは。

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